ゲルマイクロドロップ(GMD)技術の紹介

 長鎖DNA技術により、抗体生産に重要な遺伝子の多数の組合せが作製されますが、その中から効果的な組合せを見つけるためには、生じた多数の細胞から抗体の生産性が向上した細胞を選択する技術が必要です。この様な目的には、ロボティクスを利用した方法が代表的ですが、多数の組合せからの選別が必要であることや、抗体の種類によって異なる遺伝子と組合せを見つけることが必要であると考えられることから、簡便かつ高速な選別を行うことは重要な課題です。

 ゲルマイクロドロップ(GMD)はアガロースなどで作られた微小粒子で、1つのGMD1つの細胞が入るように作ることができます。生産された抗体はGMDの中に保持され、この抗体が蛍光を持つようにすることにより、抗体の生産性が高い細胞を集めることができます。GMDとフローサイトメトリーの利用によって、個々の細胞を個別の容器やウェルに移し替えることなく、簡便・高速な選別が可能となります。これにより、100万個に達するような大量の形質転換体や変異株から、生産性が大幅に向上した細胞を選別することが可能です。

 我々は、使い易く信頼性の高いGMD技術を開発するとともに、効果的な遺伝子の組合せや高生産性に重要な新規遺伝子の発見を行っています。