OGAB法の原理

  OGAB法は、Ordered Gene Assembly in Bacillus subtilis法の略であり、枯草菌のプラスミド形質転換系を利用した多重DNA断片集積法である。初めに集積対象のDNA断片および集積プラスミドベクター(右端)を34塩基の特異的な突出を持つ様に準備し、この相補性を利用して連結するDNA断片の順序と向きを指定して連結する。通常、大腸菌を用いた遺伝子集積では、対象となるDNA断片を試験管内で環状に連結する必要があるが、特に断片の数が多くなるにつれ、環状DNAの生成効率は悪くなる。枯草菌形質転換系では、DNA断片が切断されるため、環状DNAを準備する必要はなく、むしろ菌体内に取り込まれたDNAが相同組み換えにより環状に修復されるように、プラスミドの1単位が多重に連結したタンデムリピート状が必要である。試験管内でのタンデムリピート状のDNAは、環状DNAよりもはるかに容易に得ることが可能であるため、これを利用して遺伝子集積を効率的に行うことが可能である。